今年国連本部では、9月16日に国際平和デーの式典が行われ,泊理事と参加した。
未だコロナが終息されない中で式典は小規模だったが、グテーレス事務総長の真剣で思いのこもったスピーチは式典を厳粛なものにした。
「世界は争うのではなく団結し、貧困や飢餓、気候変動の脅威に取り組もう」と訴え、祈りを込めて平和の鐘を撞いた。続いてクールシ総会議長が鐘を撞いた。
車椅子であった為、式典の輪の外に参加した私をアミーナ副事務総長は気遣って下さり、平和の鐘のそばに来るように式典の輪の中に招いて下さった。
グテーレス事務総長も笑顔で迎えて下さり、その優しさと平和の鐘の歴史と意義をしっかりと認識されていることに私は感動し、不覚にも涙が出てしまった。
近くで見る鐘は、68年の歴史を感じさせるとても良い青銅色になっており、世界の永遠の平和を祈る「世界絶対平和万歳」の文字と身近な人々の平和を表す撞き座のマークが金色に光っていて印象的だった。
亡き父中川千代治がそばで一緒に鐘を見上げている様な気がした。
そして紛争の続く世界であっても「諦めないで一人一人が平和を祈り求め続けて下さい」と言っていると思った。
代表 高瀬聖子
(写真提供 国連広報センター・毎日新聞)